2009年05月22日

金星環(金星帯)=特殊技能線?

 島田秀平師が“エロ線”と名づけてブレイクした金星環(金星帯)じゃが、これは実は“特殊技能線”だ、という説も出てきたので全国の金星環マニアのためにここに紹介しておく。
 
【特殊技能線のみかた】一芸にひいでる
 
 このすじは、ふつう金星帯といいますが、一芸にひいでる可能性をあらわしますから、特殊技能線というほうがいいでしょう。
 
●くっきりした線●
 なにかの技能、または芸能で、身をたてられる素質があることをあらわします。
 
●切れている線●
 技能や芸能を、人なみにはできますが、ぬきんでることはありません。器用貧乏の相です。
 
  
 これはなかなかの新説じゃが、ではどこに発表されているのかというと、
うらない入門
 吉野朝夫著
 小学館入門百科シリーズ22
 1973年初版 1989年2月 2版第19刷
 
である。
 
 小学生向けの入門シリーズのうちの1冊として書かれた占い入門書。さすが小学生相手にモテるだとかエロいだとか説明するのも何なので、芸術的感性という面を強調して“一芸に秀でる”と解釈するとは、さすがである。
 しかし切れている金星帯を「人なみにはできる」「ぬきんでることはありません」「器用貧乏の相」とは、何気に厳しい書き方である。
 普通、金星帯は切れて現れていることが多く、手相の解説書でも、切れていても効果はある、と説明されていることが多いんじゃが。
 ともかく、金星帯は特殊技能線!一芸を磨こう!
 実はわしの右手にもくっきりと金星帯があったんじゃ。モテんでもいいから一芸に秀でて認められたいわい。これは金星帯について一番嬉しい解釈じゃ。
 
 この本、小学生向けの本とはいえ、なかなかあなどれない。
 著者は吉野朝夫。「うらない研究家」という肩書きがある。
 小学生向けのこの小さな入門書で、たくさんの占いの基本的なことを概説している。
 
第1章 うらないに強くなる七つのポイント
第2章 手相のみかたをおぼえよう
第3章 星うらないをおぼえよう
第4章 人相うらないをおぼえよう
第5章 トランプうらないをおぼえよう
第6章 易うらないをおぼえよう
第7章 文字によるうらないをおぼえよう
  
 手相に関して言えば、健康線についての解釈も独特である。
 
意味「他人に対する活力」
内容「人気や、人に信頼されるかどうか」

 
 健康線は他人にはたらきかけるエネルギーのしるしで、
「人気線といったほうがいいかもしれません」
として、手相による適性の実例としてタレントに向く手相の条件として健康線を挙げたりしている。
 健康線を人気線とする解釈は面白い。そのような流派もあるのだろうか?それとも、占い研究家の吉野師の研究による独自の解釈なのだろうか?
 
 健康線の解釈についてはなかなか複雑で、健康線を見ないという流派もある。
 また、健康線の発端が水星丘にあるのか月丘にあるのかという点もはっきりしていないし、線の見方も複雑である。健康線の見方についてはわしも今後重要なテーマにしていきたい。
 あと、結婚線の流年についても、昔は小指側が早婚と解釈されてたんじゃろうか?この辺、時代による限界じゃろう。
 
……とまあこういった独自の解釈もあるが、まあ初歩の部分をバランスよく記述した良書ではなかろうか。
 
 人相についても、当時のアイドルを実例に挙げて説明してなかなか本格的である。(しかしあまりよく分からないが)
 
 特に第7章の文字による占いが面白い。
 姓名判断について、字画による判断、陰陽による判断、五行による判断が解説されていて、芸能人を例にした実例もあり、なかなか充実している。
 さらに、筆跡占いにまで踏み込んでいる。「筆理」「筆圧」「筆勢」「筆力」のみかたまで解説されていて、なかなか本格的である。
 
 筆跡占いについては、最近は「筆跡心理学」という面からも注目されている。占いが心理学になったのである!
  こわいほど当たる筆跡診断
  筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく
  筆跡を変えれば自分も変わる
  夢をかなえる筆跡心理学
  
 あと、易占いに1章を割いているのがすごい。最近はあまり易占いをやっているのを見たことがないが、やはり占いといえば昔ながらのイメージの易者であろう。わしも易で占ってもらいたいし、自分でもやってみたい。
 そして本書の解説ですごいのは、六四卦について、例えば「乾為天」なら「トップ運」、「坤為地」なら「ひかえめ運」など、独自のネーミングを使って説明しているところである。こんな調子で六四卦全てにわたって簡単な象意が解説されている。
 さすが占い研究者ならではの新機軸である。子ども向けに書かれた易の入門としては最高レベルではないだろうか?
 
 子ども向け入門書というのは、一流の人が真剣に書くので良書が多く、司馬遼太郎も新しい知識を知りたい時はまず子ども向け入門書から読み出したという。
 わしも子ども時代に本書を読んでいればもっと早い時期に占いの世界に触れることができたのに。
 
 うらない研究家という吉野朝夫師について検索すると、著書はこの1冊しか出てこず、他に特に記述も出てこない。
 しかし、この1冊
うらない入門
のみで日本の運命学の歴史に名を残すであろう。
 何せ本書は1973年に初版が出、私が読んだのは1989年の2版第19刷である。
 小学館のこのシリーズは私も覚えているが、私が子どもの頃に当然のようにあったメジャーなシリーズで、中小書店の児童書コーナーにも並んでいるようなあって当然のシリーズであった。
 本書も学校図書館で、公立図書館で、或いは書店で購入されて当時の多くの多感な子ども達に読まれ、記憶に残されていったのだろう。
 本書を読んで運命学の世界に入った人もいるだろう。職業に選ばなくても折にふれ本書の知識を思い出して話の種にした人も多いだろう。
 もちろん、これだけ長い期間売れ続けた本だから、著者に入る印税も膨大なものとなっただろう。
 吉野朝夫師はこの1冊
うらない入門
で日本の運命学に偉大な足跡を残したのである。
 
(↓金星環、エロ線について以前書いた記事)
島田秀平の手相占い
  http://yorodzu.seesaa.net/article/109041462.html
島田秀平の「幸せをつかむ!手相占い」♀
  http://yorodzu.seesaa.net/article/115482558.html
成功と幸せを呼び込む手相力 
  http://yorodzu.seesaa.net/article/115949055.html
 
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posted by 荒馬紹介 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 占い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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