2013年02月16日

うらない街道手相入門



     
岩佐泰延の占い入門」と同じく、岩佐師の占いに関する随筆やら占例やら占いの基礎講座まで多彩な内容。
 表紙・裏表紙と本文冒頭に計3枚の写真が掲載されています。岩佐師のお仕事の様子が伺える、貴重な資料ですね。
   
 表紙は、大道易学六魔における呼び込み・客寄せの場面でしょうか。
 今はこういったことをされる方は少なくなっているので、滅多に見られない場面ではないでしょうか。
 裏表紙は、街占のシーンでしょうか。筮竹と算木が見えますね。
 一般的な街占のイメージそのものの光景ですが、意外とこのような典型的な街占を見ることも少なくなっているのではないでしょうか。特に、筮竹や算木を使われる方も少なくなっているようですし。
  
 本文冒頭に掲載されている写真は、顔の絵や十二支の絵を前に岩佐師が説明をしているシーンです。
 これも現在ほとんど見ることのできない大道易六魔の様子ですね。
「大道易学六魔」は、庶民の間に伝わってきた伝統芸能なのです。
 継承していきたいですね。
 現在演じている方はあまりいないのですが、意外と需要あるのではないでしょうか?
 
……というように本書は、現在忘れられつつある大道易学六魔の片鱗が伺える、貴重な資料なのです。
    
 さて本書は、タイトルに「手相入門」とありますが、手相入門は、197ページ中、149ページから最後まで。本当に基礎的な事項の説明です。
   
 手相についての興味深いエピソードが掲載されています。
  
(作家の豊田穣氏について)
  
「若いとき両掌とも生命線が、中央より少し下で切れ、それぞれ細い線で運命線につながっていた。つまり若死する運命であった)」
  
昭和18年、ソロモン方面「い号作戦」の航空戦で撃墜され、1週間海上を漂流して意識のないまま米軍に救出されて捕虜となった。その後手相を見ると
  
「右の掌だけ生命線と運命線がくっつき、左の掌は元通りはなれたままであった。」
  
豊田穣
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%A9%A3

シャチのブログ 手相
  http://blogs.yahoo.co.jp/syachi2525/6152556.html
  
 両手の生命線が切れていたのが、戦争に行って撃墜されて1週間海上を漂流しても生き延びて手相が変わっていた!
 これは希望が持てる話ではないでしょうか。
  
(清水次郎長について)
  
 若い頃、旅の僧に手相を見てもらったところ、あと3年以内の寿命、と言われた。
 どうせあと3年しか生きられないならと自暴自棄になり、米屋をやめ、遊侠の道に身を投じた。
 その後10年ほど何事もなく過ぎ、名の通った親分となった次郎長は、手相を見た僧に会った。
 見立てが外れたことを怒る次郎長の手相を見て、
   
「地紋(生命線)にあらわれていた死相も消えて、逆に長寿の相がでてきたなー。」
   
 僧に手相を見てもらってから次郎長は、心中を企だてていた男女に、賭場で儲けた金をめぐんでやったことがあったという。
  
「それを見なされ、そなたの徳が、人二人の命を助けた善根が、そなた自身の命をのばすきっかけとなったのじや」
   

清水次郎長
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%AC%A1%E9%83%8E%E9%95%B7
  
 このエピソードで面白いのは、旅の僧が見た方法は、東洋手相術だったのではないか、ということです。
 西洋手相術が入ってくる以前の東洋手相術がどんなものか、興味があります。
 僧の言葉から伺えるのは、生命線を地紋と言い、そこに現れる死相があるということ。
  
 西洋手相術が日本に入ってきたのは明治になってからといいます。
 それまで日本で行われていた手相は、東洋手相術だったのです。
 西洋手相術が入ってからは東洋手相術は廃れていったといいます。
 もちろん、本書で岩佐泰延師が紹介している手相の見方も西洋手相術です。
   
 実は東洋手相術について書かれた本も以前出ていて、読んだことあります。
 あまり体系化されていなく、丸覚えのようなところもあり、死相だとか水難だとか剣難だとか、マイナスの意味の記号が多かったり、西洋手相の方がとっつきやすい印象がありました。
   
 それでも、西洋手相と東洋手相を見比べて研究してみるのも面白いテーマだと思います。
 
 
北本光峰の「成功・幸福・強運への道」
 清水次郎長の運 
  http://uranaisi.exblog.jp/13172740/
  ↑人相で観ていた、という説もあります。
  
舞台『JIRO-CHO』清水の次郎長について
  http://www.heureka.jp/jiro-cho/who's.html
  ↑やっぱり手相で観ていた、という説。

大道芸・大道易学六魔 見たいなあ
  http://sakai.areablog.jp/blog/1000026345/p10775796c.html

  
手相で幸せ探し 手相と西洋占星術の関係
  http://tesouweb.com/category5/entry49.html
こういちの人間学ブログ 東洋手相術と西洋手相術について(修正版)
  http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2009/08/post-bc12.html
  
前野さんと手相の生活 「手相を見る」ということ全般
  http://homepage3.nifty.com/szyu/palm/kanshou.html
占い人間学 東洋式手相術−指占い
  http://pub.ne.jp/junkai4212/?entry_id=3267503


   
  
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