2024年02月12日

戦争とオカルティズム/O・ヘンリー『人生模様』



(好書好日 本と出会う 朝宮運河のホラーワールド渉猟:1)
「戦争とオカルティズム」藤巻一保

 https://www.asahi.com/articles/DA3S15799889.html

「神憑り軍人」たちは何を信じたか
藤巻一保さん「戦争とオカルティズム」インタビュー

 https://book.asahi.com/article/14885567

「キリストが日本で死んだとか、世界文明は日本から始まったという奇説がなぜ当時もてはやされたのか。そのひとつの理由は、明治以降の日本人が抱えていた欧米への強烈な劣等感です。科学技術ではとても欧米に太刀打ちできない。じゃあ何で勝てるのかといえば、古代から現在まで連綿と天皇家が続いているという、万世一系の神話なわけですよ。世界を見渡しても、そんな国は日本以外にはない。なぜ日本天皇だけが続いてきたのか。それは天皇が神(天照大神)の直系子孫で、日本だけが特別な神の国だからなんだという教育を、明治以来、国家が国民に植え付け続けてきた。そのあだ花として、「竹内文書」流の主張も生まれてきた。」

「明治政府が打ち出した現人神天皇・神国日本信仰という官制神話を、若い頃からたたき込まれたのがエリート軍人たちです。純粋培養された集団ですから、オカルティックな思想とも親和性が高い。国家が若者に偏った思想を植え付けたらこうなるんだよ、という恐ろしい実例ですね。」


私は古史古伝をSFやファンタジーの類として楽しみたい。
オカルトがカルト天皇制イデオロギーと親和性が高い、ひいてはネトウヨと親和性が高いという傾向はありそうだ。
しかし古史古伝を批判している原田実がゴリゴリのネトウヨだという例もある。
しかし私こそオカルトや陰謀論や占いが好きなくせにバリバリのリベラルでありサヨクというまるっきり不可解な存在ではあるが。

[wikipedia:古史古伝]



戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人 - 藤巻 一保
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偽史の帝国 "天皇の日本"はいかにして創られたか - 藤巻 一保
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ラベル:陰謀論
posted by 三丁目の書生 at 08:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする