「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎
— 三丁目の書生(20世紀少年少女SFクラブ) (@aryamashoukai) August 25, 2024
日比野啓 白水社
https://t.co/8prsjOrKXz
https://t.co/XwYzVnuRI4
>30年代に五郎が2度目の全集(全12巻)を刊行したことにふれている。推薦人には、宗教団体「国柱会」の創設者・田中智学から、警視総監の丸山鶴吉まで26人が名を連ねる。演劇人は少ない
「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎
日比野啓 白水社
https://www.asahi.com/articles/DA3S15964545.html
一人の役者の足跡で描く近代史
https://book.asahi.com/article/15314872
>喜劇役者・曾我廼家五郎の評伝という形をとりながら、近代日本の「喜劇」の変遷を辿(たど)る
>軍国主義の時代には、率先して国策に協力し、義理人情や封建道徳に伝統回帰するのだが、当局には冷遇される。あまりにも「浪花節の世界」で、革新官僚の歓迎するところではなかったからだとの指摘は、一考に値する。
>第四章「『喜劇』の変質」では、30年代に五郎が2度目の全集(全12巻)を刊行したことにふれている。推薦人には、宗教団体「国柱会」の創設者・田中智学から、警視総監の丸山鶴吉まで26人が名を連ねる。演劇人は少ない。「五郎は演劇人としてではなく、国民作家として自分を売ろうとしていた」と著者は見る。庶民の「喜劇」が変質したのは、五郎の側に責任があると示唆される。歴史上の存在が希薄になったのも頷(うなず)ける。
[wikipedia:曾我廼家五郎]
続きを読む