2024年08月25日

「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎 日比野啓 白水社




「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎
 日比野啓 白水社
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15964545.html
一人の役者の足跡で描く近代史
  https://book.asahi.com/article/15314872

>喜劇役者・曾我廼家五郎の評伝という形をとりながら、近代日本の「喜劇」の変遷を辿(たど)る

>軍国主義の時代には、率先して国策に協力し、義理人情や封建道徳に伝統回帰するのだが、当局には冷遇される。あまりにも「浪花節の世界」で、革新官僚の歓迎するところではなかったからだとの指摘は、一考に値する。

>第四章「『喜劇』の変質」では、30年代に五郎が2度目の全集(全12巻)を刊行したことにふれている。推薦人には、宗教団体「国柱会」の創設者・田中智学から、警視総監の丸山鶴吉まで26人が名を連ねる。演劇人は少ない。「五郎は演劇人としてではなく、国民作家として自分を売ろうとしていた」と著者は見る。庶民の「喜劇」が変質したのは、五郎の側に責任があると示唆される。歴史上の存在が希薄になったのも頷(うなず)ける。


[wikipedia:曾我廼家五郎]



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posted by 三丁目の書生 at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

図書館も民主主義も平和も、愛し育てなきゃ



(多事奏論)油断ならない 図書館、愛し育てなきゃ 近藤康太郎
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15964420.html

油断ならない 図書館愛がばれている
  https://www.asahi.com/articles/ASS6N2BVZS6NTLVB001M.html

>紙の本への愛執を描いた「もうすぐ終わる紙の本」という新聞連載を5年前にした。「売れるとみるとヘイト本でも飛びつく出版社、ベストセラーだけを山積みしてキャンペーンする書店、本は買わずに図書館で借りると決めている読者。みな、せこい。本を愛し、育てる気概が、だれかにあるか?」と書いた。

>全国の図書館資料予算、サービス量(貸出数)は下降傾向だ。図書館予算は、市民の利用実績があればこそ死守できる。権利は、使ってこそ守れる。図書館に行こう。

>館内に居酒屋があったりして「図書館に興味がない人がくる図書館」など、コンセプトで攻める図書館だって地方に増えている。気軽に要望し、アイデアを持ち込み、公共図書館をみなで「愛し、育てる気概」を持たなきゃだめだ。


図書館も民主主義も平和も皆で「愛し、育てる気概」を持たなきゃだめだ!


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posted by 三丁目の書生 at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 覚え書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする