
六色の蛹 サーチライトと誘蛾灯 - 櫻田 智也
櫻田智也さん「六色の蛹」 東京創元社
https://www.asahi.com/articles/DA3S15999093.html
虫追い青年が解きほぐす、謎解きと叙情漂うドラマ6編
https://book.asahi.com/article/15371331
>魞沢は積極的に事件を解決するわけではない。いつの間にか関係者の懐に入り込み、話を聞いているうちに謎を解き明かす……というよりも、鋭い洞察力のせいで真相に気づいてしまう。
>2017年のデビュー作「サーチライトと誘蛾(ゆうが)灯」以来、ずっと魞沢の物語を書いてきた。「いかにも主役っぽい名探偵を書くことに気恥ずかしさがあって」生まれた彼の造形には、敬愛する作家、泡坂妻夫(あわさかつまお)のシリーズ探偵、亜愛一郎(ああいいちろう)が反映されている。ミステリーを書き始めたのも、大学時代に泡坂作品を読んだことがきっかけだった。
「論理の奇抜さに目がいきがちですが、読者を納得させるための仕掛けが巧妙です。探偵が真相を一方的に説くのではなく、物語の語り手が愛一郎と会話して、彼の思考プロセスを理解するうちに真相に気づく。そんな手法を丁寧にやってみたかった」
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こういう書評を読むと、本書はもちろん、泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズも読んでみたくなる。
優れた書評は本を読みたくなるものである。

亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-5) - 泡坂 妻夫
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