2008年09月18日

街占師 北白川晶子の事件占い

『街占師 北白川晶子の事件占い』
 贋作と遺産相続が招く画家親子の死!?
 手相が暴く女達の闇と雅号の謎!
 
   テレビ東京 08年9月10日 (水) 夜9:00〜10:48
 
 手相の街占師・北白川晶子(高畑淳子)が探偵となって活躍!
 ミステリーというか殺人ドラマというか、殺人事件が起こってその謎を解明するというようなドラマが大嫌いなわしも、手相占い師が活躍するということで興味を魅かれ、見てしまった。まんまと企画に乗せられてしまったの。ミステリーファンも占いファンにもアピールできるということで、この企画は面白い。今後占い師が活躍するシリーズが出てこんかの。
 
 
 さて事件解明のカギとなったのは、手相。何と容疑者にビーチボールを渡し、着いた手相を指紋鑑定の要領で再現。
 指紋くらいなら再現できるだろうが、ちょっとビーチボールに触った程度で手相全てを再現できるものだろうか。技術的には疑問が残る。
 それにビーチボールは普通は手相がうつるほど手の平を押し付けて持ったりはしない。普通は指の先だけで持つもんじゃ。
 番組中で、ナイフの指紋の着き方が不自然、という指摘があったが、ビーチボールの持ち方も不自然ではなかろうかの?
 
 それはともかく、生命線の流年法で、人生のある時期に体が悪かったと鑑定。もしや病院に入院中に会った人物に関係あるのでは?と一気に進展する。
 
 確かに生命線を流年すると、体力が低下した時期が分かることもあるかと思うが、ちょっとできすぎのような気がせんでもない。まあフィクションだということで。
 しかし本当に手相を見ることが捜査の一助になるのならば面白い。まるでFBI超能力捜査官のようじゃ。
 超能力は特殊な人しか使えないが、占いならばある程度訓練を積めばできるということもあるし。手相や易やタロットで容疑者を調べたり。警察署おかかえの占い集団がいて、占い捜査官なんて。
 
 かくして事件の真相は、浪費癖で借金に困った水島友里江(烏丸せつこ)が保険金を得て借金を帳消しにするために亭主を殺そうとして、かつて病院で知り合った二人の友人をさそって行った交換殺人であった!
 
 千明加代子(岩本千春)は寝たきりの父親の介護
 高津美沙(小林綾子)は夫からのドメスチック・バイオレンス
 
で困っていて、これらを一気に解決しよう、という。
 
 しかしつくづく思うに、言いだしっぺの友里江がいちばん悪い。こんなことで旧友を殺人に巻き込むなっちゅうの。
 家には無駄使いで買ったものが山ほどあるんだから、それを売り払ったらどうなんじゃ。これだけあったらヤフオクで商売できるで。子どもがいなくて夫は仕事ばかりで心が空虚だということじゃが、ヤフオクで売り買いするようになったら気も紛れるんではないか。かえって打ち込んで熱中するかもしれん。
 
 友里江がカラオケボックスで交換殺人の提案をすると、
「私、やる!」
と美沙。
 ミステリードラマだから何とも思わんが、これ、普通に考えたらおかしな展開。
 普通なら残る二人が
「何言ってるの、そんなことやめなさいよ!」
と説得するのが当たり前ではないか。
 介護にしても、現実の社会ではもっと厳しい条件でやっている人が沢山いる。
 ドメスチックバイオレンスは確かに大変じゃが、現実の社会ではそのために殺人を犯すなんてことは滅多にないことじゃろう。
 この美沙さんの場合、殺人なんてこと考えずにすっぱりと離婚するのが最も現実的な解決策である。
……とまあ、現実の社会ならば知恵を出し合ってこんなことを話し合うのが現実的な展開じゃろう。
(これは、この番組に限ったことではなく、殺人ドラマ全般に言えることじゃろう。殺人ドラマも乱造されぎみで、殺人動機もどんどん軽くなっている。)
 
 ドラマの展開としては普通に疑問なく見ていたが、現実の社会ではありえないし、あってはいけない流れである。あまり殺人ドラマばかり見ているとこういった思考展開が当たり前となって神経がマヒしてしまうのではないか。
 せめてドラマが終わってから、こんな展開は現実にはあり得ん、と考える余裕を持ちたいもんじゃ。
 
 このドラマで、一番得をしたのは堀内康子(加代子の異母姉妹)(東てる美)じゃろう。他の加害者達が色々悩んで犯罪に手を染めたりしているのをよそに、漁夫の利を得て一人大金をせしめてめでたしめでたしじゃ。
 何せこのオバさん、あつかましくて憎々しいことこの上ない。コイツが犯人でとっ捕まったらいいのに、とは思うが、大概この手のキャラは真犯人じゃないんじゃ。
 まあ現実の社会でも、このオバさんのようにあつかましくて憎々しいキャラはいるもんじゃ。こういうキャラに限って運を引き寄せるのがうまくていつもいい思いをしている。お人好しで損ばかりしているモンはこういうのをちょっとは見習わんといかん。
 
 一方、影が薄くて気の毒だったのは、画廊経営の雨竜(山崎銀之丞)(姜尚中さんかと思った)じゃ。
 父親の介護をする千明加代子を内心愛しておって、財政的にも色々と支援しておる。
 わしは最初、この雨竜が犯罪に関わっていると思っておった。しかし絵の偽造がばれて捕まってしまってから以降、出番がなく忘れられた存在となってしまった。色々サイトを調べても役名も配役者名も記述しているサイトが少なく、番組前半の怪しさを思うと扱いが小さすぎる。単なる怪しい容疑者役だったちゅうことか。
 しかしこのスリムな体型、うらやましいぞ。
 
 それから晶子の兄・野崎峰男(火野正平)は警視庁で鑑識をしていて、ビーチボールについた手形から手相を再現するなんてすごい技術を持っているが、幻の栗ようかん1本のために守秘義務を破るなんて、すごすぎる。
 わしは火野正平といえば『影武者徳川家康』で大久保長安なる不気味な人物を演じた人、ということで記憶していたが、今回の役は一転してコミカルな役どころであった。

 それにしても晶子の夫・和樹(村田雄浩)は移動式ラーメン店主という設定。「カズちゃんラーメン」という看板を描いたトラックを運転して露天の店を開く。開放的な外で食べて、なかなかのアイディアではないか。雨の日や天候の悪い季節は困るが、季節がいい時はこんなのもいい。こんなラーメンも食べてみたいのう。

 しかしいくら占いだからといって、占いだけでは解決は不可能で、晶子さんの食い意地の張った兄が警察内部の人間で協力してくれたからこそ捜査の進展が可能なのである。
 少年探偵団に明智小五郎がいる如く、街占探偵晶子には野崎峰男がいての占い探偵なのである。
 
 さて、トリック他進行で残った疑問点をば。
 まず、雨竜が絵の偽造容疑で捕まる際、偶然カズちゃんが来合わせて事件解明の重要なカギが入ったポーチを受け取る。しかし何でカズちゃんが一人でのこのこと雨竜を訪ねていったのじゃろうか?
 
 それから、高津社長が殺される場面じゃが、何で高津社長は一人で夜の公園でいたのじゃろうか?毎晩一人で夜の公園を散歩するのが日課だったんじゃろうか?
 それから、公衆電話の電話が鳴って受話器を取るのが殺人の手順なのじゃが、普通公衆電話の受話器を取るもんじゃろうか?こんなもの取るのは余程好奇心が強いか親切な人じゃろう。まして夜の公園じゃ。気味悪くて取れるもんじゃない。
 それに、高津社長にしろ晶子さんにしろ、公衆電話の中で後ろから誰か近づいてくると気がつかないんじゃろうか?
 さらに、いくら夜の公園といっても通行人がいないとも限らん。特に高津社長が刺されてから晶子さんが着くまで電車を乗り継いだりしてかなり時間がたっているはず。
 そういうことを考慮すると、この辺の展開、現実には不確定要素が強すぎる。
(まあ殺人ドラマが乱造気味の今、毎回完璧な展開を求めるのも酷じゃろう。それはこのドラマに限らず、どのドラマにもいえることじゃ。)
 
 さて今回放送された『街占師 北白川晶子の事件占い』であるが、今まで突っ込みのようなことを書いてきたが、そういった細かい点を除けば面白かった。原作は数年前に書かれたきり埋もれていたシリーズのようで、よくこんなの見つけてきたなあ。しかし占いの要素も入ったミステリーとは、結構需要あるのではないか。ぜひ今後もシリーズ化してほしい。
 今後は晶子さん一人では手に負えない大きな事件で、師匠の飛騨紫絵師(吉行和子)も捜査に乗り出す、とか、友人の易占師やタロット占い師も参加、とか、占い講座の弟子達も参加して“占い探偵団”結成、とか、黒魔術師の敵が現れる、とか、占い否定派の警察幹部に邪魔される展開とか、捜査方法を巡ってライバルの占い師と捜査対決とか、晶子さんとカズちゃんの破局の危機とか、色々な展開が考えられる。
 まずは、原作の再発見から始めてはどうじゃろうか?
 
姉小路祐
 
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サスペンスドラマに集う会  街占師 北白川晶子の事件占い
  http://suspense-drama.at.webry.info/200809/article_8.html
aruku 期待してたのに
  http://abi3434.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-af22.html
つれづれ読書日記 薄いなりに
  http://blog.goo.ne.jp/sen-linn/e/39a98ecf8c5dd91a90093b8ed01045b9
 
水曜ミステリー 公式サイト
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mystery9/back.htm
 
伴杏里オフィシャルブログ「ANRI’s 星のカクテル」
 水曜ミステリー ドラマ★街占師
  http://ameblo.jp/ban-anri/entry-10135318926.html
  http://ameblo.jp/ban-anri/entry-10136773653.html
  http://ameblo.jp/ban-anri/entry-10137352679.html
  http://ameblo.jp/ban-anri/entry-10138112780.html
  
岐阜放送公式サイト ぎふチャン
  http://www.zf-web.com/drama/mystery9/
 より(後の資料的価値のために転載。ここのが詳しかったので。)
 
解説
手相専門の占い師・晶子(高畑淳子)は、ある洋画家の事故死を知った夜、車道をふらつく女性を救出、手相を見る機会を得る。女性は死亡した洋画家の娘・加代子(岩本千春)だった。加代子は、手相のアドバイスを受けると元気を取り戻した。ところが数日後、加代子が自殺を図る。晶子は彼女の死に疑念を抱き、真相を追うことに。すると、加代子が絵画に記した雅号に驚愕の事実が隠されていることを知る…。
 
【内容】
街占師の北白川晶子(高畑淳子)は、親友の死を機に占い師になり、人々の悩みに耳を傾ける日々を送る一方、私生活では、脱サラしてラーメン屋台を営む夫・和樹(村田雄浩)を支えて幸せに暮らしていた。
ある日、晶子は洋画家・千明耕作の死亡記事を目にする。千明は自宅療養中であったが、家人が留守の間、酸素吸入器が外れて事故死したという。晶子は、日常のニュースのひとつとして受け止めていたが…。
その夜、晶子は車道をふらつく女性の姿を目撃、車に轢かれる寸前のところを救う。救った女性は、事故死した千明画伯の娘・加代子(岩本千春)で、介護疲れでやつれていた。手相を見ると、他人の影響を受けやすいが精神力が強く、悪い影響を跳ね返せる相が出ていた。さらに、水難の相が出ていることを告げ、気をつけるようアドバイスした。すると加代子は、海や川に行く予定はないから安心だと笑顔を見せ、家の水道管が古いから家にいるほうが危険だと冗談を言った。晶子は元気を取り戻した加代子と再会を約束し、安心して見送った。
ところが数日後、加代子が奥多摩の吊橋から川に身を投げて自殺を図ったことを知る。現場には遺書らしきものが残され、父親を追った後追い自殺と囁かれた。晶子は加代子の死に疑念を抱き、鑑識課員の兄・峰男(火野正平)に加代子の死について協力を依頼する。
その後、晶子と和樹は、晶子の師匠で宅占師の飛騨紫絵(吉行和子)を訪ね、加代子のことを打ち明けた。警察は、加代子の死を自殺と断定しているが腑に落ちずにいたのだ。晶子は、占い師にとって一番大切な直感を大切にするようアドバイスを受け、加代子の死の真相を探ることに。
さっそく、晶子と和樹は千明邸を訪れた。そこで画廊経営の雨竜(山崎銀之丞)と、加代子の異母姉妹・康子(東てる美)と出会う。晶子は、加代子の死に他殺の可能性がないか聞くが心当たりはないようだった。その後、加代子の部屋へ案内された2人は、加代子が美術講師をしながら絵を描き、雅号を“fuan”と名乗っていたことを知る。ところが、雅号の由来は分からないという。そんな中、和樹は設計事務所のホームページが印刷された紙を発見。晶子は加代子が水道管の古さを気にしていたことを思い出し、会社を訪れることにした。
設計事務所を訪れると、社員の三枝(前田健)から、加代子が社長を何度も訪ねていた情報を得る。さっそく、社長の高津(篠塚勝)に話を聞こうとするが、高津は加代子のことは知らないと言い放ち、その場を後にしてしまう。
納得がいかない晶子は、三枝を待ち伏せて事情を聞いた。どうやら、加代子は高津の妻・美沙(小林綾子)の知り合いだという。美沙は、高津のDV(ドメスティック・バイオレンス)に悩んでおり、加代子は高津に暴力を止めるよう直談判に来ていたのだ。三枝は、自分が社長に言えない代わりに、美沙のことを守って欲しいと高津の住所を教えて去って行った。
翌日、晶子は美沙を訪ねて加代子について尋ねるが、美沙も加代子を知らないと言い張り、追い返されてしまう。晶子は、美沙が何かを隠していると悟り、独自に調べを進めるが…。
 
【出演者】
北白川晶子(街占師): 高畑淳子
北白川和樹(晶子の夫 移動式ラーメン店主): 村田雄浩
野崎峰男(晶子の兄・警視庁鑑識課): 火野正平
 
千明加代子(元美術講師): 岩本千春
高津美沙(主婦): 小林綾子
水島友里江(主婦): 烏丸せつこ
 
堀内康子(加代子の異母姉妹): 東てる美
水島晴彦(友里江の夫・和樹の元上司): 山田辰夫
 
雨竜伸介(画廊経営者): 山崎銀之丞
三枝俊明(設計事務所社員): 前田健
末松浩子(晶子の客・主婦): 三原じゅん子
ミユキ(ミユたん)(伴杏里): ホステス、カズちゃんラーメンの常連客
 
飛騨紫絵(晶子の師匠・宅占師): 吉行和子
 
 脚本  土屋保文
占い指導  天海啓


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posted by 市井學人 at 00:01| Comment(1) | TrackBack(1) | 占い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by ホテルマン at 2008年09月18日 10:05
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