2012年05月26日

長谷川光洋 ドクトル霊界探訪記

ドクトル霊界探訪記―この世のふしぎを解明する
  長谷川光洋・著
  
 著者は科学者・医学者であり、霊能者でもあったらしい。
 経歴を見ると、外国の大学での医学研究も多く、そうそうたる研究歴が並んでいます。
  
 本書は科学者・医学者である著者が霊界について考察したものです。
 著者が科学者・医学者であるからして、それらしい難しい記述が続いています。暇つぶしにパラパラと拾い読み……というわけにはいかず、気合いを入れて読まないといけない。
 内容も難しいながら、活字の組み方も読みにくい。
 この当時の本は活字も細かいし1ページ当たりの字数も多く、ぎっちりと詰まっています。
 1行あたりの文字数が多いと非常に読みにくいですね。
 段組みになってるともっと読みやすいのにと思いながら読みました。
  
 しかしこの当時、こんなにも心霊研究は真剣に進んでいたんですねえ。
 この調子で心霊研究が進んでいれば、今頃はもっと色々なことが分かっていたんではないでしょうか。
  
 著者は霊視の能力があり、その能力を使って霊障に悩む人を助けていらっしゃいます。
 また、霊界にいる高貴な霊から霊界について色々なことを教えられ、本書でも霊界の仕組みについて解説されています。 
  
 立ち小便をした時に小便が天狗様にかかり、調子が悪くなったという例が紹介されています。
 天狗様は自然霊だ、と解説されています。
 昔は日本にも自然はたくさんあったものですが、現在はどんどん開発されています。
 私も半年前くらいに自然豊かな町に引っ越してきました。
 そこには自然はたくさん残っていました。
 そんな町でも、各所で工事が行われ、宅地などに変わっていっています。
 開発で自然が破壊されていく時、そこに住んでいた天狗様や自然霊はどうなるのでしょうか。
「平成狸合戦ぽんぽこ」でしたか、開発に抵抗する動物たちの話は。

  
 ミトゲン線(グルビッチ線)について触れられていました。
 検索して調べてみると、現在は否定されているようです。
  
 人体において、右手が最も電圧が高く、左手および左足が低い、と書かれていましたが、本当でしょうか。
  
 霊視によって日本武尊や大塔宮をはじめとして、歴史上の人物と面会した体験も紹介されています。
 
 著者・長谷川光洋師は、霊界研究によって東洋と西洋の文化を融合し、世界平和を推進する運動を行っていたようです。

 東ローマ帝国皇帝の末裔や、ハンス・セリエ博士を始めとした世界各国の名士に人脈を持ち、協力してもらっているということです。
 この試みがうまくいっていれば、現在の21世紀の世界ももう少し平和的になっていたのではないでしょうか。
   
    
 著者・長谷川師は、「宗教家は霊能者でなければならない」と書きます。
 確かに、悪霊に憑かれて困っている時、まず最初に相談に行きやすいのは、先祖のお墓をまつっているお寺でしょう。
 長谷川師は、元来、宗教の開祖は霊能者であったが、後の世に霊能力を持たない聖職者たちが、霊能力や霊といった存在を否定するようになった、と書いています。
   
 しかし霊能力なんてそう簡単に持てるもんでないし。
 現在いらっしゃる聖職者の皆様が霊能力を持っているとするならば、本当に霊の存在は身近になりますね。
  
 しかし霊能者であってほしいのは、聖職者だけではありませんね。
 そんなこと言ったら、占い師も他人事ではありませんね。
  
 私も占いが好きで、よく見てもらいます。
 誕生日から命式やホロスコープを作成して判断するのは勉強すればできるようになる、というのは分かります。
 すごいと思うのは、霊視ですね。
 本書でも、悩む人を霊視して原因を発見した例が紹介されています。
 やはり霊視ができないと霊的なものに悩む人を救うことはできないのではないでしょうか。
   
 私は霊感はなく、霊体験もないので、霊感を持つ方を単純にすごいと尊敬します。
 ただ、本当に霊感を持っているのか、適当な出鱈目を言ってるだけでないのか、そこのところの見極めは必要だと思います。
  
身体均整の科学 改訂10版

和英仏対照日本針灸医学図譜
  
物質・生命・精神から霊魂へ

心霊世界の不思議


なるほど読書日記 〜真理をもとめて〜 古典からトンデモ本まで
長谷川光洋『心霊能力入門』
http://blogs.yahoo.co.jp/syukusyuku2011/1339911.html
       
   
  
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