大河ドラマ 光る君へ 紫式部とその時代 (TJMOOK) - 倉本 一宏
週刊平安春秋第2号
まひろ(吉高由里子)と太郎(高杉真宙)、詮子(吉田羊)と道長(柄本佑)という二組の美女美男の姉弟が登場します。
姉に甘える弟というのは可愛げがあって将来モテるんじゃないでしょうか。
姉と弟というのは一番安定性があってモテる組み合わせじゃないかと、兄と妹の組み合わせで育った私は思うのですが。
ヒドイ!ミカドが詮子さまの恋文を突き返す
「見苦しいことをするな」やと?
お前の方が見苦しいんや!
さすがに宮中の女官達から「これはヒドイ」の声が。
詮子さま(吉田羊)の歌の出来がどの程度のモノだったのか気になるところである。
ミカドも歌の出来がもう少し良ければまた違った言動をされていたという説も?
まさか歌が下手過ぎて余計に腹が立った、というオチじゃないでしょうね。
政策決定の場が不穏と緊張に満ちています。
右大臣・藤原兼家(段田安則)と関白・藤原頼忠(橋爪淳)の勢力争いがあるみたい。
円融天皇(坂東巳之助)は独裁的にもならず、部下のどちらにも肩入れせずにバランスを取っています。私生活では詮子さまにひどい態度を取りましたが、公的な政治の面では公正中立を心掛けているようです。
コメンテーター・藤原実資(秋山竜次)なら言うでしょうか?
「詮子さまへの態度は好きではないが政治の面では正しかった」
毒殺未遂か?!
ミカドの食事に毒物混入の噂!
前代未聞の宮中某重大事件!!
疑惑の藤原家は官房機密費を使って世論工作!
寿司老守・堀衛門助・脱皮ら 「トンデモ説」「陰謀論」とツイート!
その真偽は後世の歴史家によって判定されるのであろうか!?
兼家(段田安則)は6年前の事件について道兼(玉置玲央)に怖いことを言っています。
「あの時の従者を始末した」と。
完璧に口封じするのなら犠牲者の家族をこそ始末するはずでしょう。
これは、さすがの兼家の調査力も犠牲者の特定までには至らなかったということなのでしょうか。
藤原宣孝(佐々木蔵之介)が藤原為時(岸谷五朗)に
「死因を病としたのは良い了見であった」
と言っています。
確かに、もし何者かに殺されたと公言していたら、兼家の手の者に口封じされていたのかも……?
それにしても、まひろも三郎も前回からいきなり成長しましたね。6年間でこれだけ!他人の子の成長は早い。
で、お互い6年前の2回の出会いを未だに覚えているという。
普通の我々の感覚では、小学校やら中学校やらの色々な出会いや出来事に埋もれて忘れてしまうところです。ところがドラマだとその間の時間的経過は省略されるので昨日のことのように鮮明に覚えているという、ドラマ的演出であります。
高辻富小路の絵師(三遊亭小遊三)はなかなか良いキャラだと思ったのですが、藤原為時(岸谷五朗)に買収されてあっさり転んでしまいました。人気商売は金と権力に弱いのです。まひろのことを思って骨のある所を見せても良かったのに。このドラマ的にはそういう硬派なエピソードは不要だったということでしょうか。
まひろと道長はしばらくすれ違いのエピソードで引っ張るのかと思えば、あっさり出会ってしまいました。これは話が早い。
ところで、今回は安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は登場しませんでした。
安倍晴明というと、初回の冒頭で
「都に凶事が起こる!」
と予言していました。
あれから6年たちましたが、安倍晴明が予言した「都の凶事」とは一体何だったのでしょうか。
見たところ主要登場人物にも変化ありませんが?確かに主人公の母親が主要人物に殺害されました。ドラマとしては確かに衝撃の事件でしたが、このことだったのでしょうか。それとも、安倍晴明の邸宅に雷が落ちたことなんでしょうか。それとも……?今後伏線回収はあるのでしょうか?!
NHK2024年大河ドラマ 光る君へ THE BOOK - 東京ニュース通信社
光る君へ 前編 NHK大河ドラマ・ガイド - 大石 静, NHK出版, NHKドラマ制作班
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