2024年10月27日

『未完の天才 南方熊楠』 志村真幸 講談社



『未完の天才 南方熊楠』 志村真幸 講談社
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15715443.html
  https://www.asahi.com/articles/ASR8J512YR7DUCVL00Q.html
完成の無意味さ 気づいた故に
  https://book.asahi.com/article/14979475

>熊楠は完成を嫌ったというか、完成の無意味さに気づいていたように思う。仮にそれが未完であったとしても、未完こそが進行のプロセスであるという点において、完成と認めることはできる。小さい未完の連続は、ある意味で未完という名の完成であるからだ。



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ラベル:横尾忠則
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2024年10月20日

地平社の新雑誌【地平】




地平 2024年7月号(創刊号) [雑誌] - 地平編集部
地平 2024年7月号(創刊号) [雑誌] - 地平編集部

地平 2024年10月号 [雑誌] - 地平編集部
地平 2024年10月号 [雑誌] - 地平編集部

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2024年10月13日

保篠龍緒と南洋一郎【アルセーヌ・ルパン】




保篠龍緒訳・鱒書房のルパン全集/野良猫TNR
  https://yorodzu.seesaa.net/article/497451472.html


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水沢悦子『ヤコとポコ』




(天声人語)スマホ依存が行き着く先は
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15964523.html

>人間とロボットが共存するその平和な世界に、スマホは存在しない。通信機器は固定電話とファクスだけで、高速道路の最高速度は40キロだ。子どもたちは輪投げや射的で遊ぶ。近未来を描いた水沢悦子さんの『ヤコとポコ』は不思議な漫画である

こんな最新のマンガまで読んでるんです!さすが天声人語を書いてる方は読書範囲が広い。
色々批判されていますが、ネットで批判ばかりしてる生産性のないネトウヨなんかより朝日新聞記者の方がすごいんです。



ヤコとポコ 1 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!) - 水沢悦子
ヤコとポコ 1 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!) - 水沢悦子





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2024年10月06日

櫻田智也さん「六色の蛹」 東京創元社

六色の蛹 サーチライトと誘蛾灯 - 櫻田 智也
六色の蛹 サーチライトと誘蛾灯 - 櫻田 智也

櫻田智也さん「六色の蛹」 東京創元社
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15999093.html

虫追い青年が解きほぐす、謎解きと叙情漂うドラマ6編
 https://book.asahi.com/article/15371331
  
>魞沢は積極的に事件を解決するわけではない。いつの間にか関係者の懐に入り込み、話を聞いているうちに謎を解き明かす……というよりも、鋭い洞察力のせいで真相に気づいてしまう。

>2017年のデビュー作「サーチライトと誘蛾(ゆうが)灯」以来、ずっと魞沢の物語を書いてきた。「いかにも主役っぽい名探偵を書くことに気恥ずかしさがあって」生まれた彼の造形には、敬愛する作家、泡坂妻夫(あわさかつまお)のシリーズ探偵、亜愛一郎(ああいいちろう)が反映されている。ミステリーを書き始めたのも、大学時代に泡坂作品を読んだことがきっかけだった。

「論理の奇抜さに目がいきがちですが、読者を納得させるための仕掛けが巧妙です。探偵が真相を一方的に説くのではなく、物語の語り手が愛一郎と会話して、彼の思考プロセスを理解するうちに真相に気づく。そんな手法を丁寧にやってみたかった」


こういう書評を読むと、本書はもちろん、泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズも読んでみたくなる。
優れた書評は本を読みたくなるものである。


亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-5) - 泡坂 妻夫
亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 1-5) - 泡坂 妻夫


 
OLDIES 三丁目のブログ
 しあわせの書 読者に挑戦!の本(ネタばらし注意!)
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140110/p1
 生者と死者 ページ数や厚み以上の価値がある本
  https://diletanto.hateblo.jp/entry/20140420/p1


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2024年08月31日

謎の思想家「老子」



(明日へのLesson)第1週:ブック
 乱世治める「道」、しなやかに 『老子』
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15925530.html

「明治期まで『老子』は『論語』より親しまれたが、現在あまり読まれないのは社会の硬直化の表れかもしれない。古来、女性と結びつけて考えられてきたしなやかな強さというものが、『老子』を読むには大事なのだろう」


[wikipedia:老子]
 [wikipedia:老荘思想]
  [wikipedia:道教]
   [wikipedia:荘子]




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2024年08月25日

「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎 日比野啓 白水社




「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎
 日比野啓 白水社
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15964545.html
一人の役者の足跡で描く近代史
  https://book.asahi.com/article/15314872

>喜劇役者・曾我廼家五郎の評伝という形をとりながら、近代日本の「喜劇」の変遷を辿(たど)る

>軍国主義の時代には、率先して国策に協力し、義理人情や封建道徳に伝統回帰するのだが、当局には冷遇される。あまりにも「浪花節の世界」で、革新官僚の歓迎するところではなかったからだとの指摘は、一考に値する。

>第四章「『喜劇』の変質」では、30年代に五郎が2度目の全集(全12巻)を刊行したことにふれている。推薦人には、宗教団体「国柱会」の創設者・田中智学から、警視総監の丸山鶴吉まで26人が名を連ねる。演劇人は少ない。「五郎は演劇人としてではなく、国民作家として自分を売ろうとしていた」と著者は見る。庶民の「喜劇」が変質したのは、五郎の側に責任があると示唆される。歴史上の存在が希薄になったのも頷(うなず)ける。


[wikipedia:曾我廼家五郎]



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