筮竹もサイコロも使わないで、時計があればいつでもどこでも占える
……という易占いの書。
アナログの腕時計の短針 長針 秒針 の位置で内卦・外卦・爻変(動爻)が決定するというもの。
確かにこれならアナログ時計があれば占えます。
著者の波木星龍師は、実際にこの方法でズバズバ的中させておられるようです。
読者の生活に実際に役に立つ占いの書を著すという著者の姿勢は立派です。
占いの書にはわざと間違ったことを少し入れておく、間違いに引っ掛かった人を見つけてあざ笑っている、なんて悪質なことをしたり顔で偉そうに大家ぶって書いている変な人もいることを思えば、非常に良心的ですね。
良心的に秘伝の占法を公開されたプロに一素人が物申すのもおこがましいのですが、少々疑問に思うところがあります。
短針の変化は長いスパンなのだから、同じような時間帯に占えば、高い確率で同じ内卦の卦が出ることにならないでしょうか。
例えば一日を決まったパターンで過ごしている人なら、同じような時間帯で卦を出すと、同じ内卦が出てしまいます。
(勤め人が昼休みに占うなど)
プロの占い師が店を出して鑑定している時間帯も大体同じことが多いので、この方法を使うと、出てくる卦も限られてくるのではないでしょうか。
しかし、実際に試しもしないであら捜しするのも失礼なことですね。
疑問に思う前にまずやってみるのが大切なことです。
よく成功哲学の本で書かれていますが、
「アドバイスを実行する前にできない言い訳をする」
のが成功できない人の典型例です。
それが、
「講師や著者になる人と、いつまでも聴衆や読者でいる人との違い」
「名鑑定家になる人と、いつまでも占いの本の読者でいる人との違い」
なのでしょう。
プライベートな時間で咄嗟の時に占うには、覚えていて損はない方法だと思います。
例えば、留守番電話に入っていたメッセージの内容を、かかってきた時間を卦に直して想像してみるのも勉強になりそうです。
(その場合はアナログ方式より、デジタルの数値を八払いで卦に直す方が直接的ですね)
本書では易卦の説明が、「恋愛」「相性と結婚」「仕事と金運」にポイントを当てて詳しく説明されています。
道具を使って易占をする際にも本書の解説が役に立ちそうです。
しかしサイコロや筮竹、カードやコインがなくても占えるのは便利ですね。
梅花心易を学びたくなりました。
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posted by 三丁目の書生 at 21:56|
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